仕事の会議や打合せなど、また普段のコミュニケーションで言いたいことがあるのにはっきり言えない。
はっきり言えずに回りくどい言い方をして結局わかってもらえない、
言っても無駄と思って言うことを諦めてしまう、
言ったら面倒なことになりそうな気がして言えなくなってしまう、
言いたいことが言えず、いつも損な役回りばかり引き受けてしまう、
そんなことありませんか?
どこか当てはまるという方、もしかしたら周囲から「いいひと」って言われることがありませんか?
実は、このような方は、とても「いいひと」が多いのです。
良く言えば、周囲の空気を読んで発言したり、行動したりするので周囲の調整役になることもありますが、悪く言えば、「ひとからどう見られるか?」、「ひとからどう思われるか?」が気になってしまい、自分を押し殺してしまいます。
なにか言いたいことがあっても「自分さえ黙っていれば丸く収まるんだ」と思って、我慢したり、感じたことや思ったことを表現しないで諦めてしまいます。
でも、言いたいことやしたいことは、体の中に湧き上がってきます。
その気持ちを素直に出せたらとても楽なのですが、このような方はそれを抑えるクセを持ってしまっているのです。
自分の言いたいことを言わずに周囲に合わせることは、誰も傷つけることはないし、自分も傷つくことはありません。
それは一見とてもいいことのように思えます。
他人から見たらそんなひとは「いいひと」に見えるでしょう。
しかし、自分の言いたいことを言わないために、マイナスも生じます。
たとえば、ノーを言わないと、なんでも受け入れるひとだと認識され、無理難題を押しつけられたり、ひとに利用されたりすることもあるかもしれません。
あるいは、黙っていて何も伝えないことで、相手から「自分を信用してくれない」とか、「何を考えているのかわからない」と思われてしまい、ひとが離れていくことがあるかもしれません。
感情や感覚はエネルギーと言われています。
エネルギーを溜めているひとはイライラしやすいので、それが我慢しなければいけない(と思っている)仕事上など公の場では出せず、身近な家族やパートナーにイライラをぶつけてしまうというケースもあります。
相手の気持ちを尊重しながらも、自分の伝えたいことを伝えるということは、
決してわがままではなく、自分勝手でもなく、空気を読まないということではないのです。
そうすることで、新しい関係性も生まれる可能性がありますし、違う意見を言うことで新たな変化が起きることもあります。
自分を大切にするためにも、
「感じたまま表現してみる」、
「言いたいことを伝える」
ということは、とても大切なことです。
では、なぜ言いたい事が言えないのでしょうか?
そこには、何らかの「恐怖感」が影響していることがあります。
・嫌われるのが怖い
・否定されるのが怖い
・断られるのが怖い
・怒られるのが怖い
・拒絶されるのが怖い
という感情や感覚です。
自分ではそんな感覚を感じてしまうという自覚はなく、無意識に恐怖感を感じないように、恐怖を避けるような行動や言動をしてしまうのです。
いいひとでいることで、
・ひとに嫌われたり
・ひとに否定されたり
・ひとに断られたり
・ひとに怒られたり
・ひとに拒絶されたり
することがなくなり、自分で自分を守ることができるのです。
そのようなことに強い恐怖を感じているので(無意識に)、その恐怖を感じなくてすむのです。
言いたいことをはっきり言っている自分を想像してみてください。
言えそうな気がしますか?
言ってみたらどんなことが起きそうですか?
「嫌われるのが怖い」という感覚が出てきたり、行動することにためらいや躊躇がありませんか?
もし、そのそうな感覚があるようでしたら、もしかしたら幼少期に家庭環境で、
・嫌われるのが怖い
・否定されるのが怖い
・断られるのが怖い
・怒られるのが怖い
という経験をしているかもしれません。
たとえば、
両親によく怒られた、
両親が喧嘩をしていた、
両親が忙しかった、
両親に否定されていた、
などの経験はありませんか?
このような家庭環境ですと、子供らしく衝動や好奇心、冒険心で動くのではなく、
まずは親の顔色を見るようになります。
そのような心のクセを身につけてしまうと、大人になっても自分の感覚や感情に素直に行動することができず、行動しようとすると体が止まってしまいます。
頭ではわかっているのに、行動できない、無意識にそういう行動を避けてしまう、ということ結びついてしまうのです。
子供の頃の記憶に、そのようなことがなかったとしても、「どこか心当たりがあるかも・・・」と思われた方、そんな方はぜひ心理カウンセリングをご利用くださいね。
あなたの生き方を幸せな生き方に変えるお手伝いをさせていただきます。
(文:木村・おおば)
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なな (土曜日, 03 3月 2018 14:08)
私は、お母さんにいつも何か言われていつも耐えて泣いています。何か言いたいけど言う勇気が出ません。でも、もう我慢できません。どうすればいいですか?
おおば (日曜日, 04 3月 2018 18:35)
ななさん、こんにちは。
ななさんはいつも耐えて我慢してらっしゃるのですね。
いつも耐えているのは本当につらいですよね。
お母さんからはどんなことを言われるのでしょう?
どんなお母さんかはわかりませんが、ななさんが辛い状況になっていること、お母さんの言葉がななさんを傷つけていることに気づいていないのでしょうか?それともわかってて言われるのでしょうか?
言いたいことを言うというのは、慣れていないととてもエネルギーのいることです。勇気もいります。
もし可能であれば、一旦お母さんと距離を置いて、ななさんのエネルギーを回復するのが先かもしれません。
ななさんのご年齢やご状況がわからないので、一度カウンセラーやセラピストに相談してみてください。
言う勇気が出ないというのは、いいたいことを言ったら、もっと辛いことが起きると思っているからかもしれません。
それは、ななさん自身にしかわからないことなので、ご自身と向き合うことが必要になります。
一人で大変な時は、いつでもカウンセラーやセラピストがお手伝いさせていただきます。
ななさんに、楽しく幸せな時が訪れるのを願ってます。
ゆき (日曜日, 27 5月 2018 13:55)
私は家でも仕事でも言いたい事言えないです
言うのが怖いです
本音で言うのも怖いです
おおば (月曜日, 28 5月 2018 10:23)
ゆきさん、こんにちは。
言いたいことを言うのは、ほんとに怖いことですよね。
私も昔はそうでした・・・。
本音で言ったら相手を傷つけてしまうかもしれない、、、
逆に相手から攻撃されてしまうかもしれない、、、
自分が傷ついてしまうかもしれない、、、
いろんなことを考えると言えなくなってしまいますよね。
ゆきさんの場合は、言いたいことを言ったり、本音を言ったりしたら、どんなことが起きそうな気がしますか?
その怖いという感情は、ゆきさんが自分を守るためにある感情だと思うので、その感情を無理に手放さそうとせずに、まずはその感情を大事にしてあげてくださいね。
怖いという感情がどこから来るのか、なんで怖いって感じるのか、そこを知って癒すことが出来たら、少しずつ怖い感情を薄くすることが出来ると思いますよ。
ひとりではどうしたら良いかわからない時は、いつでもカウンセラーやセラピストに相談してくださいね。
ゆきさんが自由に楽しく人と関われるようになるのを願っています。
みさ (木曜日, 14 6月 2018 09:35)
私は容姿の事を友達にいじられることが多く、最初は笑ってごまかしていましたが、だんだんと堪えられなくなり、今では言われるたびに傷つきます。でも、言い返したい!って思ってるのに言い返したら相手を傷つけてしまうのでは無いか、空気を壊してしまうのではないか、自分が我慢すれば良いと思って笑ってごまかしてしまいます。そしてその後後悔して自己嫌悪します。この記事を読んで本当に当てはまる、私だけじゃないんだと気づき、少し気持ちが救われました。
おおば (金曜日, 03 8月 2018 13:03)
みささん、こんにちは。
コメントありがとうございます。ホームページのリニューアル中で返信が遅くなってしまいました。すみません。
この記事を読んで、少し気持ちが救われたとのこと、良かったです。
言いたいことを言えなかったり、言い返したいのに言い返せないという悩みを持ってられる方は、たくさんいると思います。
みささんだけじゃないので、安心してくださいね。
私も、空気を読んで言いたいことを飲み込んでしまったり、
はっきり言えずに遠回しに言ってしまったがために伝わらなかったり、
言わなくても解ってよとオーラを出して、不機嫌になったり怒ったり、
そんなことをやってしまうことあります・・・。
(昔は良くやってました、汗)
でも、本当にいじられることが嫌で耐えられないのであれば、我慢せずに言えた方が良いですよね。
言い返して相手を傷つけてしまったり、空気を壊してしまうんではないかと、我慢してしまうのは、相手のことを思う優しさがあるからだとも思います。
みささんのその言葉に優しさが伝わってくるので。
一つの方法としては、言い返したり怒ったりするのではなく、その相手のお友達にそっと優しく、美沙さんの本当の気持ちを伝えてみてはどうでしょうか?
「私の容姿のことでいじられるのはあまりいい気はしないんだよ。いつもは笑ってごまかしてるんだけど、正直傷ついてるんだよ。○○ちゃん(お友達)のことは大切だし嫌いになりたくもないから、少し控えてくれると嬉しいな。」
みたいな感じで伝えてみるのはどうですか?
あくまで私の提案なので、みささんの状況やお友達との関係を知らない上での提案なので、みささんなりの言葉で本当の気持ちを伝えてみたら、状況が変わるかもしれません。
ひとりで考えてて、どうしても辛くなったら、いつでもカウンセラーに相談してくださいね。
みささんは、お友達と楽しく笑って過ごせるのを願っています。